映画の公開日は2020年11月6日です♪映画公開前に『461個の弁当は、親父と息子の男の約束。』の本を読んでみました。本もとてもよかったので、映画も楽しみです♪
3年間毎日手作りのお弁当が写真とともに紹介されています。しかし普通の料理本とは違い、文章の方が多い感じです。そして普通のレシピ本では当たり前すぎて飛ばしてある箇所もしっかり書いてくれているので、料理が苦手な私にはとても勉強になりました。
お弁当作りの最初に読みたかったと思うぐらい、美味しくなる手順や方法がわかりやすく書かれていました。お弁当作りをしている私たちにも、なるほどそうだったのか!という新しい発見もたくさん見つけられます。
読み終わった後には、とにかくすぐに丁寧なお弁当作りがしたくなる本です♪
461個のお弁当の中から簡単に作れそうなお弁当を1つを選び再現してみました。またいのっち主演の映画の紹介などもしています♪
461個の弁当の中から1つを再現してみた!
たまたま今週作る予定だったひじきおにぎりが、この『461個の弁当は、親父と息子の男の約束。』にも載っていました。しかもこの本の中では簡単そうだと思い、再現できたかどうかは怪しいですが、作ってみました。
今週の(今月の)お弁当献立はこちらから↓
ひじきおにぎり弁当のおかず
*ひじきと梅のおにぎり
*焼き鮭
*鶏の唐揚げ
*えびと紫蘇の葉入り卵焼き
*柿
お弁当全体の作る順序・レシピ
⒈ひじきを水で戻す
⒉鶏のもも肉を醤油と生姜チューブとにんにくチューブに漬ける
⒊お湯を沸かす
⒋鮭を魚焼きグリルで焼く
⒌ブロッコリーと紫蘇を切る
⒍ブロッコリーを茹でる(塩少々)
⒎卵に桜エビと紫蘇の葉を混ぜ、卵焼きを作る
⒏ひじきを煮る
⒐2の鶏肉に小麦粉をまぶし、油で揚げる
⒑8のひじき煮に梅干しとゆかりを混ぜ、ご飯を加える
11.おにぎりを作る
12.柿を切る
野菜の作り置き・前日の準備
*ご飯のタイマー予約
『461個のお弁当』のお弁当を再現してみて
薄口しょうゆを使ってみた!
私は普段はどちらかというとしっかり味のついた濃い味の醤油を使っています。家族もそのお醤油が好きなので、わざわざそれが売っているスーパーまで買いに行きます。
ただ、お料理上手の友人から、唐揚げは薄口しょうゆがいいよと聞いていました。なんでかな?と思いつつ、好きな醤油があるからこれでいいわと、試したことはありませんでした。
しかし、この『461個の弁当は、親父と息子の男の約束。』にお弁当には薄口しょうゆの方が塩分が多いため、お昼ごろに少し塩気が強くなってしまうけれど、色合いが薄く仕上がったときの見た目がいいのだそうです。
確かに私の唐揚げってかなり濃い色合いなんですよね(笑)。安心のためについつい揚げすぎてしまうのが原因かと思っていましたが、それだけが原因ではなかったかもしれませんね。
薄口しょうゆビフォーアフターどうですか~?わかりにくいかな?
薄口しょうゆ唐揚げビフォー
薄口しょうゆ唐揚げアフター
初めてスーパーで薄口しょうゆを買いにいったのですが、醤油の棚の中からなかなか見つけだせず、かなり長いこと棚を眺めていました。そうしたら、薄口しょうゆがかなり品薄で奥の方に数本だったので見つけにくかったのです。さてはみんなこの本読んで買いに行ったのかな??(笑)
卵焼きに初めて2種類以上の具材を入れてみた!
最近はたまに卵焼きに具材を入れて作ってみたりしています。それも本当にたまになのですが。しかし今日は2種類も卵焼きに具材を入れてみました。
もちろん『461個の弁当は、親父と息子の男の約束。』の卵焼きを再現したものです。この本には細かいレシピは載ってないので、大体の具と調味料で作っています。
ものすごく豪華な卵焼きができあがりました。
一つ食べてみたのですが、いつもの卵焼きとは全然違いました。大げさにいうと深み?があります。えびはさくらえびを使ってみました。さくらえび自体もあまり使うことがなかったのですが、ただの卵焼きがこんなに美味しくなるのだと感激です。
おむすびの海苔を切って巻いてみた!
この本に載っていたひじきのおにぎりは、梅の実ひじきと書いてあるのでもしかしたら九州の方の特産品かもしれません。
九州に実家のある友人が私が大好きなのを知っていて、よくお土産に買ってきてくれます。これ、本当に美味しいんですよねー。さすがにこの味は再現できませんでしたが、ひじき煮にゆかりと梅干を混ぜてみました。
こんなに小さなおにぎりなので、いつもなら海苔も巻いたりしないのですが、ここは再現ということで、海苔を初めて切ってから巻いてみました。
詰めるときにちょっと歪んでしまいましたが、可愛いおにぎりができあがりました。このくらいの幅があれば、手で食べてもご飯がくっつきませんでしたよ。
このひと工夫がすごいなぁと思いますよねー。
ブロッコリーを塩茹でしてみた!
『461個の弁当は、親父と息子の男の約束。』の作者の渡辺さんは、作り置きをしないそうです。新鮮なものを食べさせたいという理由からのようです。そこで私も時間を図る意味もあって(40分以内でできあがるか)朝からブロッコリーを茹でてみました。
ズボラな私は野菜の下茹では味なしで茹でています。でも本によるとひとつまみ塩を入れた方が、緑の発色がよくなるということで、こちらも初めてひとつまみの塩を入れてみました。こっ、このワンアクションが実は大変だったりするのですが(笑)。
しかしその甲斐あってか、緑の発色はやはりよさそうです。写真だとわかりづらいかな。
朝から魚焼きグリルで鮭を焼いてみた!
そして、なんといっても朝から魚焼きグリルを使ってしまいました!普段お弁当に入れる鮭は、だいたいフライパンで焼いています。
本の中では魚焼きで焼いているかどうかは書かれていませんでしたが、見た感じ絶対焼いている!とわかります。
お弁当の焼き魚については、こちらもまた別の料理上手に友人から聞いたのですが、オーブントースターで焼いていると言っていました。オーブントースターにアルミホイルを敷いて、そのうえで焼くようです。
私が今日使った鮭はお弁当用の鮭でとても薄いので短時間で焼くことができます。おそらくオーブントースターでもすぐに焼けたのかもしれません。我が家の場合はオーブントースターが換気扇から遠くにあるため、匂いが気になり試したことはありません。
本の中では肉厚のお魚が一切れ入っていたのですが、今日の鮭は本当に薄いので無理やり二切れ詰めてみました。最初一切れで詰めていたのですが、薄すぎてどこに鮭があるのかわかりません(涙)。その写真がこちら。
『461個のお弁当』再現弁当を作った感想
再現のお弁当を作ってみたのは初めてですが、とても楽しく作ることができました。しかしやはり簡単ではありませんでした。
作者の渡辺さんが挙げているお弁当作りの条件の中に40分以内という時間制限(笑)がありますが、この辺もちゃんとクリアできました。私の場合はひじきを煮る時間が入っていたので多少時間はかかりましたが、それでもほぼ40分ぐらいだったので、その作業がなければ余裕だったと思います。
本を見ていてこれなら作れるかなと思い、今日のお弁当を作ってみたのですが、一手間、一工夫加わっているため、初めてのおかずに挑戦しているような感覚でした。作り終わった頃にはちょっと疲れてしまいました。普段どれだけ手を抜いているかがわかります(汗)。
ただそれでも、普段だったらもう一品作っちゃおうかなと思ってしまう私ですが、今日は再現料理ということでぐっと我慢しました(笑)。しかし作者の渡辺さんがおっしゃる通り、頑張りすぎないお弁当作りは大事です。
私もいつも考えているのですが、栄養は長めにということです。お弁当だけですべての栄養を摂らなくてもいいと考えています。だから無理せず、この品数でよいのですね。
盛り付け時にはこの辺にミニトマト?と思ったりもしましたが、今日はひとつひとつの味をかみしめて、楽しんでもらいたいので、ごちゃごちゃいれるのはやめました。
再現のお弁当を作るのは新たな発見がたくさんあり楽しかったです。他のおうちのお弁当を作っているみたいで新鮮でした♪また再現弁当作り、挑戦したいと思います♪
『461個のお弁当』の本を読んでみて
卵焼きがすごい!
本を読んでみて、印象的なのは卵焼きの種類の多さです。卵焼きが大好きな親子と作者自身も言っている通り、本当に美味しそうな卵焼きばかりが登場します。
卵焼きは黄色の彩としてしか考えていなかった私ですので、こんなにこだわった卵焼きを作ることはほぼありませんでした。
ここまでボリュームのある卵焼きなら、副菜ではなく主菜のおかずといってもいいぐらいです。ところが、卵焼き以外のおかずも何種類もあって、やはり個のお弁当の中では副菜なのだなと感じるぐらいです。
大物のおかずが2品以上(卵除いて)
私は普段のお弁当作りでは大物のおかず(主菜のおかず)が2つあると安心します。以前からこのブログでも、主菜っぽいものを2つ作るといいよということを書いてきました。
一つはお肉やお魚、もう一つは野菜の揚げ物や、ハムやベーコンを使ったものや、具入り卵焼きです。
ところが最初にも書きましたが、具入りの卵焼き以外に2つも3つも主菜っぽいものが詰められています。
それなのにある値段で設定された激安のお弁当なのです。
実際に自分のお弁当にいくらかかっているか計算するのは難しくわかりませんが、お弁当作りを始めてからは確実に食費がボンっと上がりました。
お肉やお魚の冷凍保存方法なども細かく書いてくれています。
この辺についても見習いたいと思うところでした。
不思議と野菜のおかずの作り置きはしていませんでしたね。器用で手が慣れているのかな。
巻く作業は愛情表現
作者の渡辺さんの息子さんはオクラの豚肉巻きが大好きだそうで、ほとんど毎日のようにお弁当に入っています。断面がきれいに見えるようにただの肉巻きではなくもうひと工夫されていますが。
私の娘もオクラの肉巻きが大好物で、以前にも好きなおかずランキングを書いた記事にはしっかりランクインされていました(笑)。そしてもう一つ娘が好きなおかずにアスパラのベーコン巻きがあります。
どちらも野菜を巻く作業が入ってきます。この作業って結構時間もかかるし、焼き加減も注意しないといけないので、私的には愛情がこもっていないとできないなぁと自画自賛していたおかずでした(笑)。
そんな巻きおかず(?)を毎日のように作っているのですから、その愛情はすごいものだと思ってしまいました。
私もたまには巻いています(笑)。
曲げわっぱ、特産品、特産物が欲しくなる
作者の渡辺さんはロック歌手という職業柄、全国各地にツアーで訪れるようです。その土地土地で曲げわっぱなどのお弁当箱やその土地ならではの美味しい食材を調達されています。その紹介も本の中でたくさんされています。
お弁当箱に関しては7個紹介されています。
私は曲げわっぱのお弁当箱は今のところ2つで、最近はほとんど一段の曲げわっぱ弁当箱しか使っていないので、もう少し揃えてもいいのかなと思いました。しかも本物を(笑)。
やはり日本で作られた伝統工芸品というものには、量産品とは違った魅力をどうしても感じてしまいます。その辺の感覚は作者も同じような気がします。
この本の中では地方ごとの曲げわっぱの紹介もされていますので、その中から次のお弁当箱は選んでみようかなと思っています。2段弁当が多い感じがしました。男の子だからかな?
思い込みだった調理方法や味付け
私は基本的な料理方法が抜けたまま結婚してしまったので、我流のやり方がとても多いのです。一度マクロビオティックの料理教室に通ったことがあるのですが、こちらは特別な食材(主に野菜)を使い、また少し特殊な調理法だったので、やはり抜けていることはたくさんありそうです。
そんな私のような者にはとても参考になる箇所が多くありました。なぜかというと、普通の料理本には知ってて当たり前の部分は省かれているからです。
また型にはまっていない調理法なども登場して、とにかく勉強になりました。
お肉を解凍しないで使う方法、お弁当の味付けはどの程度にしたほうが良いかなど、なんとなく自分の思い込みでこうと決めていた部分があったので、他の方法を伝授してもらい、これからは少し(大分)楽ができそうです(笑)。
男の人が言うから嫌味じゃない
作者の渡辺さんはお弁当作りの3条件として、
その1 調理時間は40分以内
その2 1食にかける値段は300円
その3 おかずは材料から作る
をあげています。
おかずは材料から作る!など、えーーーっ?厳しい!と思ってしまいがちですが、そこは男の人が言うのでなんとなく嫌味に聞こえないところがありました。素直に納得できることが多かったです。
事実、お弁当のラインナップをみていても、冷凍食品は使っていないように見えました。味に関しても調味料で誤魔化すようなことをしていないのです。素材そのものに味付けの工夫をされていました。
逆に男性だからできる技というか、女性の場合は男性とは回路や体力が違うからなー(言い訳?)。ただ。男の人ってひとつのことにすごくこだわりを持って行うことが多いですよね。蕎麦づくりとか。そういう意味で男の人とはそもそも違うところがあるので、おかずから手作りで!と言われても半分聞いて、半分聞き流せるところがあるんですね。
もちろん作者の渡辺さんもこうすべき!のような強制的な発言はされていません。むしろ気持ちよく、清々しいと感じるぐらいの言葉で書かれています。おそらく自分で条件を決めることで、お弁当作りを通じて物事がうまく動いていったのかなーと感じさせられます。
このように男性だから言えたこと!なども所々あって、新鮮な感覚でもありました。そんなところもこの本の面白さだと思います。
丁寧なおかず作り、丁寧なお弁当作りがしたくなる
とにかく毎日のお弁当のおかずの種類が多いです。男の子のお弁当なので、量は多いのだろうなと思っていたのですが、この作者の渡辺さんはおかずの種類が多いのです。
しかも全てに丁寧な味付けがされていて、最後の盛り付けまでとても丁寧にされているのがわかります。
この本を読み終えた後は、食事作りがとても楽しいものになりました。このおかずはもう一工夫したら美味しいものになるかなとか、これでいっか!という妥協ではなく、最後まで作り上げようかなという気持ちになります。
そんな料理を美味しくする工夫もたくさん紹介されています。
ほとんど義務でやっていた食事作りですが(笑)、逆に手をかけることで楽しくなるように思える本でした。
文章を読まなくてもお弁当の詰め方を見るだけで、この丁寧さが伝わりやる気にさせてくれますよ♪
子育てあるある?!
お料理を通して子供の成長を見守っていることが所々に書かれています。特にダイエットに付き合う所などは、私にとってもあるあるだったので嬉しかったです。
ダイエットはだめ!といってしまえばそれまでなのですが、親としてはやはり寄り添ってあげたくなるのも事実です。そんなことも代弁してくれていてとても安心しました。
またご飯の上におかずをのっけるが苦手など、個人的にですが共感する部分があり、もしかしたら我が子以外にもこれが好き、これが苦手など同じ悩みを抱えている人がいるのかもしれないと思わせてくれました。
我が娘の場合は豚肉、鶏肉が基本的には苦手です。揚げたものとオクラの豚肉巻きだけはOKです。今のところだけ同じ感じのお子さんを一人見つけました(笑)。
そして機嫌が悪い時は距離をとるというのは、どの親御さんも体験済みなことなのではないでしょうか。うちの娘の場合は朝起きて機嫌が悪いということはないのですが、勉強などで行き詰まったりすると話しかけられないような雰囲気になったりします。そんな時は絶対にこちらからは話しかけません(笑)。
作者の渡辺さんはそこでお弁当という手紙を使って意思疎通をとっていました。
そんな子育てにおいても共感できる内容が多く書かれていましたよ。
『461個の弁当は、親父と息子の男の約束。』を読んだ感想
お弁当作りをしている人には是非おすすめしたい一冊です。少し字が小さいです(老眼の私にはちょっときつい箇所も)が、それだけ濃い内容のものが詰まっています。
正直、お弁当の内容にはあまり期待していませんでした。どちらかというと親子関係の話なのかなと思っていたので。おそらく映画の方では親子の絆てきなものにクローズアップされているのかなと思っています。
もちろんお弁当を通して親子の成長、関わり方が見えてくる本ではありますが、これはしっかりした料理本でした。
お弁当の写真ごとのレシピなどは書いていませんが、本を全部読むとレシピや作り方などが散りばめられていて、後から先からつながっていく感じです。
また、この本の作者渡辺さんは、もともと芸術的なセンスのある人なんだと思いました。お弁当の色彩から、味の組み合わせなど、もちろん考えているとは思うのですが、感覚的なものを感じます。
途中で息子さんの手紙や文章が入っていますが、素直で純粋なお子さんでなのが伝わってきます。
お弁当作りや食事を作ることの大切さに気づかされる本でもあり、無理矢理作らなくては!と言うより自然と私も同じように作りたいなと思える本でした。
何より作者である渡辺さんがお弁当作りを楽しんでいるのがよくわかり、そのエネルギーが息子さんの成長につながっているなぁと感じます。
映画の公開が楽しみです♪
『461個の弁当は、親父と息子の男の約束。』映画の紹介
「今日、最後のおべんとうだからさ」って、そのシーン見ただけで泣いてしまいそうです。←公式ホームページから予告編が見られました(汗)。お弁当を作っている人なら絶対泣くと思います!
『461個の弁当は、親父と息子の男の約束。』公式ホームページはこちらから
『461個の弁当は、親父と息子の男の約束。』公式ホームページ
その予告編の映像にでてきているお弁当は、本当に作者本人が作ったのではないかというぐらい、本のお弁当写真とそっくりです。よくよくホームページを読んでみると、やはりフードスタイリストの方が何度も作り直ししながら作ったもののようです。この仕上がりはすごいです。あっ、イノッチも実際に料理をしているみたいですね。そこは見所ですよね!
どこかのカフェランチのようにオシャレすぎてもなく、本当に手に取れる距離感のお弁当がたくさん映像にも映っていて、親近感も湧きました。
キャスト
井ノ原快彦(鈴本一樹)
イノッチこと井ノ原快彦さんがこの映画の主演となっているわけですが、下手すると重くなりがちな話題をイノッチのキャラクターのおかげで軽やかで楽しいものに感じられます。型にはまらない、そして上から過ぎない等身大の接し方ができ、どこか懐かしさがを感じさせてくれるイノッチだからこそできるはまり役だなと思います。
井ノ原快彦さんは1975年5月17日生まれ、東京都出身。ジャニーズグループのV6のメンバーとして活躍中。音楽以外もドラマ、映画、舞台と幅広く活動している。主な主演映画は、『天国は待ってくれる』、『FLOWER』、『すみっこぐらし とびだす絵本とひみつのコ』など。
私たちの世代ではやはりNHKあさいちの司会が印象的ですね。
道枝駿佑(鈴本虹輝)
息子役の道枝駿佑君は関西ジャニーズJrに所属していて、心優しいが自分に自信が持てない虹輝役の男の子です。最初の高校受験に失敗したため1年遅れで学校に通い始めます。なかなか厳しい状況ですね。それでも学校に行きたいと言うのですから、根性はもともとあったのでしょうね。
道枝駿佑君は2002年7月25日生まれ、大阪府出身。関西ジャニーズJr内なにわ男子に所属。音楽以外にもソフトバンクのCMや『BG~身辺警護人~』、『メンズ校』に俳優として出演。180cm近い身長でランウェイでも活躍中。
映美くらら
一樹の元妻で虹輝の母親。本の中ではほとんど登場しなかった人物。自分のやりたかったカフェを経営しているそうです。映美くららさんっぽく自由な印象かもしれませんね。
映美くららさんは6月15日生まれ、熊本県出身。宝塚歌劇団の月組トップ娘役を務め、退団後はドラマを中心に活躍中。『HOME 愛の座敷わらし』、NHK連続テレビ小説『純と愛』、『99.9刑事専門弁護士』、『過保護のカホコ』、『トップナイフ』など数多く出演。
作者の渡辺俊美さん
この本や映画の作者は渡辺俊美さんといって、TOKYO No1 SOUL SETというバンド活動をされています。夏フェスなどにも参加されている人気のミュージシャンです。
地方でのツアーが多いことから家を空けることも多く、その行き違いをお弁当が埋めてくれることもあったようです。
もともと料理は好きな方だったそうですが、やはりお弁当作りとなるとまた違ったということで、様々な工夫をされています。
私の場合は普通の料理よりもお弁当作りの方が好きなところもありますが。その辺のお弁当作りの楽しさ的なところも何か描かれているといいなぁと思います。
渡辺俊美さんは1966年12月6日生まれ、福島県出身。『TOKYO No1 SOUL SET』のメンバーで、音楽活動をしている。今年で30周年の節目を迎える。他にも地元の福島県出身アーティストで結成した県バンド「猪苗代湖ズ」の活動も行っている。自身の体験を綴ったエッセイ本は映画『パパのお弁当は世界一』で主演も務めている。
ストーリー
ストーリーとしては、シングルファザーの父親が息子が高校生になったのを機にお弁当を作り始め、その3年間の総数が461個というお話。って、もちろんそんな単純な話ではなくて、そこにお弁当を通した親子の絆が描かれているのです。
主人公の父親一樹は元妻と離婚した後、息子の一樹を一人で育てます。15歳という思春期真っただ中の時期での離婚ということで、高校受験も失敗してしまいます。
父親本人もミュージシャンという仕事柄からか、息子にも自由に生きればいいと考えていますが、息子は1年遅れでも学校へ行きたいといいだします。
そして「父さんの弁当がいい」という言葉から、お父さんの高校3年間のお弁当作りが始まるわけです。
高校生活の中では友人関係、恋愛関係などさまざまな青春生活が描かれています。また父親、母親との葛藤もあり、家を飛び出してしまいます。
しかしそこで毎日お父さんが作ってくれた愛情のこもったお弁当が、また二人をつなげてくれるのですね。
「大丈夫、全部うまくいくよ」
お父さんならではの言葉です。
メイキング・背景
公式ホームページを見てみると、とにかく撮影現場の雰囲気が明るく穏やかで楽しいものとなっていたようです。その現場の空気感は必ず映像にもでてくると思うので、その辺も期待したいところですね。
息子の友人役の森七菜さん、若林時英さん、工藤遥さんなど若い俳優さんが初々しく、今どきの高校生らしいエネルギーが伝わってきます。
年も近いことからとにかく会話が楽しく弾んだそうです。そんな場面を監督がカメラに収めてくれたらしく、もしかすると映画の中にも使われているかもしれませんね。
また大物俳優の方々もこの映画の脇を固められています。お父さん一樹の姉役には坂井真紀さん、一樹の母親役には倍賞千恵子さん、バンドのマネージャー焼きに野間口徹さん、音楽製作スタッフには阿部純子さん。
それぞれ現場の雰囲気を語ってくれていますが、そのコメントも穏やかで心温まるものばかりです。やはり大女優の倍賞千恵子さんが声掛けもされたことにより、短い期間で家族として親密な関係ができあがったようです。
もちろんいのっちと息子役の道枝君は親子という役ですから、一番この映画のカギを握る関係です。撮影に入る前から二人は一緒の時間を過ごし、普段から敬語を使わないように心掛けたと書いてあります。この映画の主演として、父親としていのっちの心配りが見受けられますねー。